墓所
豊かな緑に恵まれ、清々しさを感じる祥雲寺の墓所。木漏れ日の下の墓参は、墓地の暗さを感じさせません。そしてお墓参りのイメージを一変させるのが、夜の祥雲寺です。墓所がライトアップされているので夜間のお墓参りも自由。心の赴くままにお墓へ参り、手をあわせる。そんなご供養のスタイルをご提案しています。
自然に抱かれた墓所
その貴重さから、豊島区保護樹林に指定されている祥雲寺の自然林。桜、銀杏、楓、椿と表情豊かな樹木が、懐かしい故人との再会を彩ります。
かけはし
平成12年、本堂脇に完成した「かけはし」は、お墓の後継者がいない方や、さまざまな事情で個別の墓所が維持できない方のための合祀永代供養墓です。仏の世界(彼岸)と現世(此岸)をつなぐ「かけはし」として、日々、懇ろなる供養をおささげしています。
祥雲寺の名墓
「首斬り浅右衛門」こと七代目山田浅右衛門の墓。山田浅右衛門は、江戸幕府より刀剣の試し切りを任された公儀御様御用役(おためしごよう)の世襲名で、処刑の際の首切りの役も兼ねていました。剣の実力はもちろんのこと刀剣鑑定にも優れ、特に剣豪として知られた七代目朝右衛門は橋本左内、吉田松蔭らの首を斬った人物とも伝わります。享年七十二歳、天寿院慶心和水居士
大酒のみで有名な三浦新之丞樽明の墓。石碑の正面に不動明王、その右にユニークな戒名「酒徳院殿酔翁樽枕居士」、左側には「南無三宝 あまたの酒を呑みほして 身はあき樽に帰るふるさと」という樽明の辞世の句が刻まれています。
「サイボーグ009」「仮面ライダー」の生みの親である石ノ森章太郎(1938—1998)の墓。夫人の実家が檀家だった縁でここに墓をつくり、数々のキャラクターに見守られて眠っています。自然に深く傾倒した故人の遺志により、その戒名には「森羅万象」の意味が込められ、墓石にも刻まれました。
松本藩戸田氏ゆかりの墓石群。地方藩の江戸屋敷が置かれた当時、地方の大名は特定の寺と檀家契約を結び菩提寺としました。江戸期の祥雲寺もそうした大名寺の一つであり、墓所には松本藩の霊廟が数多く遺されています。
その他、現存している名墓としては、大澤基胤(遠州堀江城主)、木寺宮定姫(基胤の妻)、太田資同朝比奈弥太郎(水戸藩士)などがあります。
祥雲寺歴代住職の墓石群。生前の御姿と同じ、つるんと丸い頭が特徴です。