本堂
俗世間との境界をあらわす山門をくぐると、雄大な大屋根が目を引く本堂が見えてきます。2階部分はご本尊「薬師如来御尊像」が安置されている仏殿。1階の葬儀式場へは、客殿からバリアフリーでつながり、お体の不自由な方のご移動や、葬祭時のスムーズな動線に配慮した設計となっています。
本堂(外観)
本堂の大きさは幅約23m、奥行き約18m、高さ約14m。山門から直線で結ばれる配置は、禅宗の伝統様式である七堂伽藍の流れを汲んでいます。現在の本堂は、昭和9年に火災で消失した本堂に代わって再建されたもので、伝統的な寺院様式と耐震強度に優れたRC建築、新旧の工法が調和した、美しくも堅牢な伽藍です(昭和56年完成)。
本堂(内部)
本堂内、中央奥にご本尊を安置する内陣(ないじん)、前に大間(だいま)があり、その上を黄金に輝く天蓋が覆います。天蓋が尊く素晴らしいほど、その下の仏の徳が深いと言われています。
ご本尊
祥雲寺のご本尊である「薬師如来御尊像」は、天正17年(1589年)、河内国八上郡小和伊郷遊玉坊、同国観心寺西蔵院仏師および江州神照寺、無量寿院貞純房が祈願して製作されました。縦一尺四寸(約42.4cm)、横一尺一寸五分(約33.3cm)の優しい御姿です。 尚、ご本尊の左側には禅宗を伝えた祖「達磨大師」(だるまたいし)、右側には土地神「大権修利菩薩」(だいげんしゅりぼさつ)が控えておられます。