山門
江戸時代に建造された朱塗りの山門。寺院にとっての正式な入り口であり、俗世との境界を示します。山門の多くは四脚門で、金剛力士像や四天王像がにらみをきかせていますが、祥雲寺は建造当初より門構えのみ。現在、住職の意向によって門の左右に塀はなく、夜も開放されています。
天上絵のある珍しい山門
切妻造りの屋根の内側にあざやかな天上絵をもつ珍しい門です。絵のモチーフは、祥雲寺にちなんで描かれたと思われる「祥雲」。「近いうちに良い兆しが見える雲」という意味があり、祥雲寺の施設で、唯一、江戸時代から焼け残ったのがこの門です。
リサイクル坪庭
山門脇の坪庭には、古い施設を解体した時に出た瓦をオブジェとして再利用。建物の守り神として屋根の端に付けられていた鬼瓦も門番のように見守っています。